学力向上推進の情報発信!
生成AI導入に向けて
本校の校内研修では、ICTを活用しながら生徒の学力向上を目指しています。9月から新たな試みとして、生成AIを授業に導入しようと検討しています。使用する生成AIはGoogleのGemini(ジェミニ)とCanva(キャンバ)です。
生成AIを導入する第一の目的は「学力向上」ですが、それだけではありません。AIをよりよく活用する方法やAIとの付き合い方についても学んでほしいと考えています。もうすでに多くの企業では、業務の中にAIを取り入れています。日常生活の中にもAIは入り込んでいて、切っても切り離せない関係となっています。生徒の未来を担う学校現場だからこそ、このような情勢に乗り遅れることが無いようにしていきたいです。
まずは、生成AIを活用して何ができるか紹介します。現在、授業で活用できそうな機能として以下のようなものが考えられます。
・作成物へのアドバイス
・文章の要約・翻訳
・情報やデータの提供
・創作活動の手伝い
・問題作成
・英会話
このような活用方法を取り入れることで、より「効率的」「効果的」な授業を展開できます。また、生徒一人一人に焦点を当てた指導にもつながるため、個別最適な学びにもつながります。実際の授業での活用の様子については、随時ホームページで更新していきます。
次に、生成AIの危険性についても紹介します。危険性については必ず考えなければならないことです。これまでのICTと大きく違う点は「法律・法令違反」につながる行為があるということです。特に、個人情報保護法と著作権法です。生成AIの特性上、入力したことはデータとして保存されてしまいます。
もし個人情報を書き込んでしまうと、その時点で情報が流出してしまいます。また十分な事実確認ができないと、知らない間に他人の個人情報を侵害してしまうということもあり得ます。
法律に関わってくると聞くと、一見怖いように感じる人もいると思いますが、皆さんが普段使っているSNSにも同じことが言えます。普段から生徒に伝えていることではありますが、「誰かがやっていたから自分も大丈夫」ではなく、適切な根拠をもとに正しい判断をすることが大切です。
今回は生成AIの話でしたが、何事も受動的に使うのではなく、「能動的に」活用することが大切です。そのためには「自分の考え」をしっかりと持つことが重要です。より良い将来のためにも、多様な学びを充実させられるように、日々研修をしていきます。