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修了のごあいさつ

 先日、第79回卒業証書授与式で8名が鴛泊中学校を卒業し、新たなる道への一歩を踏み出しました。卒業生の皆さんへは、式辞の中で私の最後のメッセージを伝えました。

 

(前略) 未来に飛び立つ八名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

皆さんが入学した令和五年度は、新型コロナウィルス感染症対策の余波が残る中で入学式を迎えました。それから少しの間、制限された教育活動の中で過ごしましたが、その後まもなく正常な活動に戻った学校生活の中で、これまで生き生きと学校生活を送ってくれました。

今年度、最高学年となった皆さんの姿の中で、最も強く印象に残ったのは、修学旅行先の東京での出来事です。本校の総合学習の柱である「ふるさと学習」の一環として、内閣府の地方創生推進室で利尻富士町の地域創生案を堂々とプレゼンした姿でした

利尻富士町のこれからを中学生の視点から、総合学習の学びの成果として如何なく発揮した姿は本当に素晴らしいものでした。その学びの成果は、その後の大きな賞を受賞することにもなり、卒業生一人一人の「ふるさと利尻」を想う気持ちが結実したときでもありました。

さて、みなさんが生きていくこれからの時代は「変動的で不確実、複雑で曖昧」な目まぐるしく変化する予測困難な時代に突入し、2045年頃にはAIが人間の知能を凌駕すると予測されている「技術特異点」を迎えると言われています。生成AIの最近の飛躍的な進化一つをとってみても、社会は刻々と変化しています。そのような社会の中で生きていくためには、AIに代替されないために、私たちにとって必要な力の一つは、自らが求めて「問い」を立て、正解のない問題について周囲と議論し、深めていくことだと私は思います。

大谷翔平選手が活躍するアメリカメジャーリーグに挑戦したある選手の体験談で、その選手は調子が悪く成績が振るわなかった時、とても困って普段はほとんど関わらない、自らは教えないコーチに思い余って相談したそうです。

コーチは「待っていました」とばかりにその選手に関する膨大なデータを鞄から取り出し、選手が全く気付かないところまで丁寧に相談に乗り、教えてくれたそうです。選手はコーチに「自分が困って聞きに来なかったら、その資料はずっと使わなかったのか」と聞いてみたら「使わない」と言って、コーチは「(自ら)求めていない者に対して教えても意味がないだろう。自らが求めてこない限り人は行動することはないからね」と伝えたそうです

この話が示している通り、自ら問いを立て、助けを求める「援助要請」の力こそが、正解のない時代を歩む皆さんの助けとなります

援助要請と求める力を、皆さんがさらに高めていきながら、豊かで幸せなこれからの人生を歩んでくれますように。 (後略)

 

生徒たちは懸命に「学び」そして仲間とともに困難に立ち向かい、一年間の学校生活を終えました。その姿から私たち教職員もたくさんのことを学んだ一年間でした。

最後に、今年度も保護者・地域関係者の皆様方には大変お世話になりまして誠にありがとうございました。本校の教育に対して格段のご理解とお力添えをいただきましたことに心よりお礼申し上げます。

 

                           利尻富士町立鴛泊中学校長  細谷 隆志

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