2年性教育~多様な性と社会~
先週になりますが、2年生の性教育授業(第2回)を実施しました。
今回のテーマは「多様な性と社会」です。
(前回の様子はこちら)
前半は、前回学んだLGBTQや性的マイノリティについて、理解を深める時間でした。
社会制度や偏見のなかで困難を抱える方もいますが、多数派・少数派という構造は性に限らず様々な場面で存在します。
右利きか左利きか、アレルギーの有無、視力の違いなど、誰もが少数側になる要素を持っています。
少数側に我慢を強いるのではなく、全ての人が暮らしやすい制度や環境が整えられる社会に近づきつつあります。
性の在り方についても、多数か少数かに関わらず、自分らしさを大切にできる社会を目指し、考えを広げていくことの重要性を伝えました。
後半は、SOGIハラスメント(性の在り方に関わるハラスメント)について、「もしその場にいたらどうするか」を考えるグループワークです。
「男子なのに髪が長いとからかわれている子を見たとき」「グループLINEでトランスジェンダーであると投稿した子が冷たく扱われているとき」など、具体的な場面をもとに話し合いました。
「注意したいけど実際には難しいかも」「何と言葉をかけていいかわからない」と悩む生徒、「(からかった側に)めっちゃイラつく」「笑った子とは絶交する」とハラスメントに強い怒りを示す生徒、「この子はどうしてほしいと考えているのかな」と当事者の気持ちを考えようとする生徒など、様々な意見が聞かれました。
正解は1つではありませんが、どの生徒も「差別や偏見、相手を傷つける言動は良くない」という前提を持って取り組んでいたことが印象的でした。
答えが出なくても、このテーマには真剣に向き合い続ける姿勢を大切にしてほしいと思います。