1年性教育②~性暴力について学ぶ~
今月からは、性教育の第2回を各学年で実施しています。
本日5校時は、1年生の授業でした。テーマは「性被害・性加害(性暴力)」です。
まず、前回の内容を覚えているか尋ねると、「あっ、距離感!」「なんだっけ…あ、パーソナルスペース!」と元気な声が上がり、ほっと一安心。
続いて、性暴力の定義やデートDVについて学びました。
性暴力とは「望んでいない性的な行為」のこと。痴漢やセクハラなど体を触る行為はもちろん、裸の写真を撮る、性的な噂を流すなど、体に触れない形でも性暴力にあたります。
最初は【デートDV】という言葉を知らなかったり、「性暴力って殴ることですか?」となかなかイメージがつかめなかったりした1年生も、具体的な事例を通して少しずつ理解を深めていきました。
特にデートDVは中高生にも起こり得る問題です。性暴力は年齢や性別を問わず、誰でも被害者にも加害者にもなり得ることを、授業者の井上先生が真剣に伝えていました。
大切なのは、「相手が誰であっても、望まない性的行為はすべて性暴力である」ということ。
恋人や家族、先輩や先生、どんなに親しい関係であっても、相手の同意がないまま性的な行為をすることは性暴力です。
子どもたちが「これって性暴力かな?」と思ったときに相談できるように、そして私たち大人も誰かを傷つけないために、この定義をしっかりと心に留めておくことが大切です。
終盤には、「『付き合っているからいいじゃん』と彼氏が体を触ってくる。やめてほしいけれど嫌われたくない」という子に、親友としてどうアドバイスするかを考えました。
「一度ちゃんと話してみよう」「そんなことで嫌う人なら別れたほうがいい」「話してもだめなら警察に相談を」など、さまざまな意見が出ました。
「話すときに一緒にいてあげる」「自分も一緒に説得に行く」と書いていた生徒もおり、相手を思う優しさと頼もしさが感じられました。
最後に、性暴力の相談窓口も紹介しました。
身近な大人に相談できれば理想ですが、性暴力の被害者の中には誰にも打ち明けられずにいる人も少なくありません。
もし身近な人に相談しにくいときは、こうした窓口をぜひ頼ってほしいと思います。
性暴力被害者支援センター北海道 SACRACH(さくらこ)
https://sacrach.jp/