「あなたならどうする?~SOGIハラスメントと闘う」

本日、中学校2年生の授業で「LGBTQ+やSOGIにまつわるハラスメントを学び、人権を尊重する態度を育む」というテーマで授業をしました。

この授業では「ハラスメントの具体例を知り、自分ならどう行動するか」を体験的なワークを通して考えました。実際のハラスメント事例を想定した役割演技(ロールプレイ)を行い、社会の問題を自分ごととして考えることが出来ていました。「なんかやけにリアルなんですけど、これ先生が考えたんですか?」はい、担当者が考えました。事例はやや誇張されてはいますが、リアルさに戸惑いながら真剣に悩んでいました。以下はその様子です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・事例【男子なのに髪が長いとからかわれる】

「髪が長いとか別に普通でしょ」

「人に対して気持ち悪いって直接言う人の神経が分からない」

「からかっている人はあんまり深刻に考えていないで、わるふざけだと思ってそう」

 ・事例【同性の友人に恋愛感情を抱いていることを信頼している友人にカミングアウトしたところ、アウティング(勝手に言いふらす)されてクラスで噂になる】

「これは傷つくと思う。自分だったら悲しい。」

「噂を聞いたとき、どうするのが正解?」

 ・事例【トランスジェンダーをSNSでカミングアウトした人をひやかす】

「ひやかされたら言い返したいけど、周りの目は気になるな」

「自分だったらわざわざ触れないかな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どの班も実際の状況を想像することで、色々な立場からハラスメントの実態を捉えていました。

「性のあり方は自分の生き方」「他人のあり方を決めつけない、否定しない、勝手に広めない」「多数は少数派問わず、多くの人が暮らしやすい世の中を」

ハラスメントの加害者の多くはそんなつもりがなかったと言うそうです。そんなつもりがない=想像できなかった、知識がなかったから起こるのかと思います。本校では生徒1人ひとりが「自分らしく」安心して学校生活を送れるように、人権教育や多様性理解を深める取組を進めて生きます。今回の授業が、生徒たちが互いに尊重し、支え合える学級づくりの一助となれば幸いです。今後もこうした活動を継続していきたいと考えています。