自分も相手も、大切にするために
本校では、11月に各学年2回ずつの性に関する指導(いわゆる性教育)を行っています。
もう先月の話になってしまいますが、今年度分の授業が実施されました。
ところで「性教育」と聞くと、私たち大人世代は少しドキッとしてしまうかもしれませんね。
「性教育」と一口に言っても、体や心の発達、人間関係や友達との関わり方、多様性、家族の形や個人の生き方・・・様々な切り口から、自分や他者、生命や社会について多面的に知識や理解を深める学習です。
単に性についての学習ではなく、総じて「人権教育」になります。
小学校でも性教育を実施していますので、中学校では小学校で学んだ内容の復習や発展にすることも意識しています。
スポーツでも、ルールを知らずにやろうとすれば、勝ち負け以前にケガをしたりさせたりしてしまうかもしれません。
ですが正しいルールを知り、理解していれば、自分も相手も傷つけずに楽しくスポーツができます。
それと同じで、人の体や心、生命、その関わり方について正しい知識(ルール)を知らなければ、他者を大切にすることも、自分を守ることもできません。
子どもたちを被害者にも加害者にもしないために、正しい学びは必要です。
現代は情報にあふれ、大人でも情報の正しさを判断することが難しい時代となりました。
そんな時代だからこそ、学校で行う性教育は『自分の心身は自分だけの大事なものである』ということを学び、人権感覚を育むための大切な時間となっています。
今年も授業を通じて、【生涯にわたり自分や他者の心身を大切にすることができる力】を身に付けてほしいという願いを込め、各学年の先生方が指導を行いました。
(写真は3年生の授業です。先生の話を真剣に聴いていましたが、赤ちゃん人形の抱き方には苦戦する場面も…)