お互いを尊重するコミュニケーション

本日は、1年生の性教育2時間目でした。
「人との関わり」をテーマに、【アサーション(アサーティブ・コミュニケーション)】を学習しました。

アサーションとは、簡単に言うと「相手への気配りを忘れず、自分も相手も尊重しながら自己主張すること」です。
初対面の人はもちろん、付き合いの長い家族や友人、恋人や同僚など、誰との関わりにおいても重要となるコミュニケーションスキルです。

たとえば、フェリーの乗船待ちをしていて横入りをされたらあなたはどうしますか?

1.怒鳴って列から追い出す
2.腹が立つけど何も言えずに我慢する
3.友達に愚痴を言う
4.事情を聞いて、でも並び直してもらう
(生徒たちの中では「俺4番だわー」「ほんとか!?」などの応酬が…)

どのパターンもありえますが、もし「相手の事情を聞いた上で、順番であることを冷静に伝え、並び直してもらう」ことができたとしたら、アサーティブな対応と言えるのではないでしょうか。
(実際、理想通りに事が運ぶわけではないかもしれませんが…)


自分の気持ちを伝えることも、相手の気持ちを尊重することもどちらも大事です。
ですがどちらかだけに偏ると、対等なコミュニケーションをとることは難しくなりますよね。
自分の気持ちを押し殺して我慢することも、自分の気持ちだけを押しつけることもなく、自分と相手のどちらの気持ちも尊重して対話ができると、円滑な人間関係を作りやすくなります。

授業の後半は某国民的アニメの登場人物を用いて、お互いに主張が食い違うときのアサーティブな対話案をみんなで考えました。
両方の意見を取り入れた折衷案を出した人、今回は相手の意見を採用して次は自分の意見を採用してもらうことにした人、第三者にアドバイスを求めることにした人など、様々でした。
いきなりすべての会話で…は難しいと思いますが、少しずつ意識して身に付けていってほしいです(^-^)